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佐瀬広隆
自由律俳句とは
いま改めて「自由律俳句」とは
自由律俳句では、決まった形式はありません。「俳句は一つの段落をもっている一行の詩で ある」と荻原井泉水は述べています。この程度のゆるやかな枠組みの中で、得た感動や印象を物に託し言葉の響き合う表現の一行にします。自らの感性に尋ね、素直な自己と向き合います。そして素直に言葉を紡ぎ出す、こうした自己との向き合いがなければ、自由な枠組みの中で自己の感動の素直なリズムは生まれてきようがありません。
物に託して思いや印象を率直に無駄のない、自らのリズムで一つの段落のある一行にまとめる、これが自由律俳句です。